スケジュール管理ができていない
当たり前のように休日出勤をして、平日も遅くまで残業というイメージが強いプログラマの仕事ですが、全てのプログラマがそのような生活を送っているわけではありません。しかし、実際にかなりの激務に陥っているプログラマがいるのも事実です。ではなぜそこまで残業が多くなってしまうのでしょうか。
スケジュール管理が甘い
プログラマが残業ばかりになる会社は、基本的にスケジュール管理が間違っていることがほとんどです。プログラミングをするのは人間なので、機械のように一定のペースでミスもなく作業が進むわけではありません。プログラムを構築している最中には様々な要因で作業に遅れが出るのはよくあることなので、その時間も考慮に入れてスケジュールを組めばそこまでの残業にならずに済むはずなのです。しかし、納期ギリギリのスケジュールを組んで、少しでも計画外のことが起これば時間が足りなくなるようにしてあれば、残業が増えるのは当然のことでしょう。
ここまでわかりきったことがなぜ改善されないかというと、そもそも決められた期間内でどのぐらいの作業量を割り振ればいいのかを理解していない場合が多く、プログラマは上から指示されたスケジュールで仕事をするしかないからです。悪質なところだと、残業や休日出勤をすることをわかっていて会社が仕事を割り振る場合もあり、できないのはプログラマに能力がないからだということにされてしまうケースもあります。
無理なスケジュールになる理由
会社がひどいスケジュールを組んでしまう理由はいくつかありますが、クライアントの無茶な要求が多いというのもそのひとつです。納期はそのままで仕様変更ばかり言われると、その分作業が増えるので当然時間は足りなくなります。会社の立場が極端に弱いと、クライアントからどんなにわがままな要求をされても従うしかなくなってしまい、無理なスケジュールでも何とかしてやらざるを得なくなってしまいます。そうならないように、会社がきちんと筋道を立てて説明をして、クライアントにしっかりと理解してもらう努力ができればいいのかもしれませんが、そこまでできる能力がないと何でも言いなりになってしまい、自分達の首をどんどん絞めるような仕事のやり方になってしまうのです。
しかも、スケジュール面だけでなく予算面でも押し切られてしまうと、安い報酬で手間のかかる仕事をやることになってしまい、結果としてサービス残業ばかりの悪循環になってしまうのです。
残業が多い会社は効率が悪い
プログラマが残業ばかりしている会社は、会社のやり方の効率が悪いことが原因のほとんどでしょう。残業が多いのはプログラマの仕事が遅いせいだと言われ、根性だけで頑張ることを求められるような職場にずっといたらいつかは健康を損ねてしまうので、自分の身は自分で守るよう心がけ、必要とあれば転職も視野に入れて考えるべきかもしれません。